日本全体を巻き込んだ検察庁法改正案反対の大合唱。
多くの著名人、検察現役・OB、国民等の600万を超えるツイートの結果、検察庁法改正案は見送られることになりました。
しかしSNS上は不思議なほど静かで、なぜか野党立憲民主党の枝野議員が焦っているように見えます。
そして、与党自民党の世耕議員が余裕を感じさせる冷静な発言。
「あれ?なんで??」と、どこか様子がおかしいと思った国民は多いはず。
なぜ、検察庁法改正案が見送りになったことで、一見勝ちに見えた立憲民主に焦りが見えるのか一連の経緯を調べてみました。
目次
自民世耕議員の検察庁法改正案見送りに対するコメント
自民党の世耕弘成参院幹事長は19日の記者会見で、検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案の今国会での成立が見送られたことについて「国民の理解を得られないまま、法案審議は進めるべきではないという政府・与党の判断が行われた。逆に立ち止まって考え直すいい時間ができたと思う」と述べた。
一方、世耕氏は「雇用環境が厳しくなっている中、国家公務員や地方公務員だけ給料も下がらずに定年延長されていいのか、しっかり考えなければいけない」と指摘。「それだけの仕事があるなら、雇用を失った若い人らを採用することも考えていかなければいけない」と強調した。
引用:産経新聞
あえてこれまでは、閣議決定され、(自民党)総務会で私も了解した法案であったから言ってこなかったが、そもそも国家公務員、地方公務員の定年延長は人手不足の経済環境、雇用環境を前提に議論されてきたテーマだ。いまその前提条件が大きく変わった。
今回、継続審議となったことを契機に、その点もしっかり議論し、国民の理解を得られるのか(考えるべきだ)。秋の(臨時)国会で議論と言われてるが、秋は新型コロナの影響を受けて雇用環境が本当に厳しくなっている時期。そういった時期に国家公務員の定年を5年も延長する、地方公務員の定年を延長する議論が本当に成り立つのか。しっかり考えていく必要がある。(19日の記者会見で)
引用:朝日新聞
今国会で成立を断念することになったのは、「検察官を含む国家公務員の定年を延長する法案」、検察官の定年引上げとともに、国家公務員の定年引上げごと成立が見送られることになりました。
自民党世耕弘成参院幹事長の「立ち止まって考え直すいい時間ができたと思う」と余裕を感じられる返しに、ネット上では「皮肉が効いている」という声も。
改正案見送りで立憲民主党枝野議員が焦る
安倍総理と二階幹事長との間で今国会での検察庁法改悪の強行は断念したそうです。国会の数でなく、民意が最終的に物事を決めるという本来の議会制民主主義が一歩前進しました。ありがとうございました。
しかし、あくまで『先送り』です。忘れたころに強行するのは許されません。引き続き頑張ります。— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) May 18, 2020
著名人や大手メディアを巻き込んで大騒ぎし、検察庁法改正案が見送りになったことに対する勝利宣言とも言えるツイート。
しかしその後に、「私たちが言っていたのはそういうことじゃない」と言わんばかりのツイートで雰囲気が変化。
案の定、多くのツッコミが発生しています。
そりゃ国家公務員法改正で「すべての国家公務員の定年を65歳にする」のが目的なのだから切り離したらなんの意味もないですよね?だから検察庁法改正ができないなら国家公務員法改正もできないんですよ。国会議員ならそれくらい理解できますよね?
— ぎんがみ (@gingami_573) May 18, 2020
#検察庁法改正案の廃案を求めます
廃案ですよね🤭⁉️ コレ🤣🤣🤣 pic.twitter.com/Jb0RXSFZY9— ヒヒイロカネ (@45XdkOekIAIU2tR) May 18, 2020
ネット上では、立憲民主党の支持母体とされる自治労(全日本自治団体労働組合)からお怒りの声が出ているのではないかという意見が多数を占めています。
「70万の支持者を捨てて600万のフォロワーをゲット!」という声も。
何かと話題の丸山穂高議員も安定の煽り込みで下記のようにツイートされています。
大騒ぎの結果、公務員の定年延長まで先送りに。確かに、立憲らが逆に支持母体の自治労らに怒られそう、笑 まあただの国家公務員法案のハネ改正なので軽いが故に押し切ると見ていたが、これまでの様な主要法案でもなく外交上必要でも何でもないので今国会成立すら守る価値も逆にない、との政権判断か。 https://t.co/zmuH5HsuJg
— 丸山 穂高 (@maruyamahodaka) May 18, 2020
不要不急の法案として、成立も自粛という流れでしょうか。
立憲民主党福山哲郎議員のツイートにもツッコミが入る
今国会で通らなければ秋の概算要求に間に合わないため、来年度以降の定年延長を想定した賃金の予算の積み増しが消える。
同時に、国家公務員定年延長法案も見送りだし地方公務員定年延長法案も更に先送り自治労は今後大変ですねw
説明頑張ってくださいね pic.twitter.com/mF5zGdR7TH— まー (@ia3620) May 18, 2020
尾身氏に対する高圧的な物言いが話題となった福山哲郎議員のツイートにも当然のようにツッコミが入りました。
他には「支持母体が敵に回るのではないか」という声もあがっています。
#検察庁法改正案に抗議します(工作)にのせられた著名人は?
#検察庁法改正案に抗議します ツイートした著名人
この顔ぶれを見れば、ねっ…。 pic.twitter.com/Cd53ftKX3j— Mi2 (@mi2_yes) May 10, 2020
『#検察庁法改正案に抗議します』とハッシュタグをつけてツイートされた著名人の方々が静かなような気がしますが、どうされたのでしょうか。
成立が見送られたことに対してほとんどの人が何の反応も示されていません。
いきものがかり水野良樹氏も名前があがっていましたが、まるで何事もなかったかのようにノーリアクションです。
この不自然さは多くの国民が感じていると思うので、何らかのリアクションを示していただきたいですね。
また、『#検察庁法改正案に抗議します』と何百万ものツイートがありましたが、その内約半数が全体の2%のアカウントによる仕業だった事が判明しています。
ツイッターの反応
そうか!
検察庁法案見送りと聞いて、安倍さん弱いなと思ったのだが、公務員の定年延長まで一緒に見送られると公務員の組合は困る。そうすると枝野さんも困る。
安倍さん、ワルい人かも。 https://t.co/eNZZAb1XNL— 平井文夫 (@iwaneba) May 18, 2020
5月18日9時3分
立憲民主党枝野のツイート「検察庁法改正部分は切り離し」
→急に妙なタグ付けその日の夜
総理「法案を見送る」
枝野「」法案見送りで困る人
⬇️
定年延長されず
5年間年金もらえない公務員
⬇️
その公務員達の組合は自治労
⬇️
立憲民主党の支持団体自治労を怒らしてどうすんだ pic.twitter.com/NOQYZCZZQI
— ShounanTK (@shounantk) May 18, 2020
北村晴男「『この法律は“あの人”が“この動機”で出したからダメ』と言ってては話にならない。法律として検討すべき。蓮舫や枝野のように『安倍総理だから改憲議論しない』と主張する政治家はいらない。中身ではなく人を理由に議論しないのはおかしい」
その通り!
いちゃもんで仕事をしない議員は不要 pic.twitter.com/RAz6WWHYZ5— Dappi (@dappi2019) May 19, 2020
枝野「やれ」
アホ共「うぉぉー!反対!反対!」自民「はぁ、全部見送るわ」
枝野「え、ちょっ、定年引き上げは残して!怒られちゃう!みんな今度は #検察庁法改正部分の切り離し でお願い!」
アホ共「は?全部廃案だろ?廃案!廃案!」
枝野「・・・」
— No.1010 (@s104_t) May 18, 2020
なぜか、この数分でワラワラと立憲の枝野さんと同じことを言うリプライ急増。「国家公務員の定年延長までは反対してないもん!」というご意見。
あ、そう、今さらそれ言ってもねえ、としかお返ししようがないが。 https://t.co/WobpRDOWc8
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) May 19, 2020
本日記者会見で問題提起しました。
継続審議するのであれば、雇用環境急激悪化のこの時期に公務員定年延長を行うべきかどうか?国民の理解を得られるのか?与野党を超えてしっかり議論すべきです。仕事があるのなら失業した若者や就職氷河期世代こそ公務員で雇用すべきです。 https://t.co/zYdnndmXLe— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) May 19, 2020
安倍総理があっさり公務員法改正を引っ込めたのは、2008年の国家公務員制度改革基本法で「65歳定年を検討せよ」と明記され、野田政権の時に引き上げが決まった話なので、そもそもやる気は無いし、廃案でも困らない。
それを世耕さんが代弁して
今、困ってるのは自治労と枝野https://t.co/Dx2EEusX4v— ShounanTK (@shounantk) May 19, 2020
まとめ
様々な議論を巻き起こした検察庁法改正案。
メディアが大きく報じたことで国民の多くも知ることになりました。
また、スパムまがいのツイートで数を増やしていたということが明らかになっています。
検察庁法改正案見送り後の静けさも不自然でしたね。
定年を引き延ばして高給取りを留めるより、「仕事があるのなら失業した若者や就職氷河期世代こそ公務員で雇用すべき」という世耕議員の発言の方が民意を反映しているように思えます。
いずれにしろ今はコロナ対策が最優先なので、不要不急の法案は後回しにしていただきたいですね。
コメント
立憲民主メガンテして検察法案阻止
元から定年の無い芸能人大勝利
自治労・・・・・・・・
という事ですね。
定年延長しなくなる人達こそテレビ新聞のユーザー層ですけど、芸能人大丈夫?